ふしぎな本
不思議な本である。「ガーデニング大好き」な人とか、「植物の香りっていやされるぅー」とか、「春(夏or秋or冬)だから、近所(山、海、公園などなんでもあり)のお花を見に行こう」と思うような人向けである。読んでいると、「ふーん」、「ほー」、「こんな花があるんだー」、「これって、こんな名前なのね」などなど面白いのだが、アイウエオ順に紹介されているわけでも、花の咲く時期にまとめてあるわけでも、季節のお勧めでもなんでもない、たぶん作者の思うままに集められた植物達の紹介がえんえんと続く。紹介文も、その植物の普通の紹介の場合もあれば、作者のエピソードだったりと様々。ガーデニングの参考資料として使うには、本書だけでは厳しい。名前がわからなければ、写真と咲く時期を見ながらえんえんと探さなければならないし。お花好きのひとが読んで楽しんだり、花の名前がわかる人にはよいかも
よくぞ作ってくれました。これを持って感香旅行に出られます。ありがとう。
その昔、「花見」といえば「梅」だったそうです。万葉集には桜よりも梅の歌が10倍 ほど多いこと等から、現在のように花を見ることよりも香りを珍重していたことが伺 えます。花は見るだけでなく「嗅ぐ」ことの豊かさをこの本は伝えてくれます。
300種類ほどの植物の香る時期や部位(花、葉・茎、実)や香りの種類はもちろんの
こと著者自らの体験コメントがフィールドワークを伴った内容でとても親近感のある 仕上がりになっています。身近な植物が多く掲載されているので、この本を片手に公 園を散歩するのも楽しくなります。精油の香りに飽き足りない方や、特定の時間帯し か香らない幻の香りをハンティングしたい人にはお勧めです。
表紙に「ケアタリソウを踏むと、いがらっぽくて癖のある薬臭が漂う」とあります。 どんな香りがするのか嗅ぎたくなりませんか?
