「ハーブ事典」としては、90種のハーブについて
ジェラードの本草書から転載したハーブの絵とともに、
概略、歴史、育て方、薬効、料理、美容の6項目にわたって
詳細に書かれている。
そして、著者が「はじめに・・・」で
『ハーブの歴史を辿る上で欠かすことができない大きな二つの流れがある。
ハーブが栽培されてきた庭園の歴史、
そして・・・(中略)・・・本草書の歴史である。
この二つは膨大なテーマであるが、
それぞれのハーブに密接に関わることであるので、
理解しやすいようにまとめてみたつもりである。』
と書かれているように、
ハーブ事典 のあとには
ハーブガーデンの歴史
ノットガーデンと家事
ハーバル、ハーバリストの始まり
新世界からのハーブ
庭園にかかわる本
の章があり、著者の写真を交えながら、簡潔にまとめられている。
「ハーブ事典」では
植物誌や神話、伝説、シェークスピアの小説などに登場する
ハーブの記事を興味深く読んだが、
個人的には「ノットガーデンと家事」の章で
「tussie-mussie」(タッジー・マッジー)がとり上げられていたのが、大収穫。
「Tussie-mussieブーケ」というのを作ったときに
ネットで検索したものの、意味や語源はわからずじまいで、
魔法の呪文のような言葉の響きだけが残り、
消化不良のままだったからだ。
ハーブのことをあれこれ総合的に知りたいと思う人には
オススメの本だと思うが、
料理や栽培方法、薬効など、
ハーブに対する目的がはっきりしている人には、
写真も少なく、ものたりないのではないかと思う。
